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一夜明けて

翌朝、多少寝坊したものの何事もなかったように目が覚めた。

妻から心配するメールが入っていたが、心配されるほどなんとも思っていない自分がいた。

連鎖倒産などは避けなければならないから、それなりに忙しい。
忙しくしていれば気になるようなことはないが、
フッと一息ついたときに昨夜のことを思い出すと背筋がゾーッとしてしばらく鳥肌がおさまらない。

夕方遅い時間に保育園から子供が熱を出したという連絡があった。
朝はあんなに元気だったのに。昼間も元気に過ごして、夕方から急にらしい。


夜、従業員を集めて取引先の倒産とそれに伴う会社の状況を話し、今後、給与や賞与の減俸もしなければならないだろうし、日中私ぐらいしか居ないような事務所は自宅に移して家賃を浮かすのが手っ取り早いが、しかし営業や採用には相当不利であるなどの話をした。
お金が返ってくることはほぼ期待できないからいろんなところで節約して穴埋めをしなければならない。などという話をした。

 

そのあと一杯飲みに行ってなぜか金縛りの話をした。昨夜の話はしなかった。金縛りは自然現象とわかりきっているが、どうしても納得できない内容のブログを発見して気になって仕方ないというネタだ。これについては別のコラムか何かに書くことにする。

みんなSE,プログラマであるからか、なかなか論理的な解釈が出て面白かった。

 

自宅が近付くにつれ昨夜のことを思い出し、思い出すとなぜか背筋がゾーッとなり、全身鳥肌。
寒気がするのだが、熱帯夜で体は熱い。

「暑いー」と言ってダラダラと歩いている自分と、背筋を凍らせている自分が同居しているのがとても変な感じで、自分にまったく記憶の無い時間があったことや、多少酒がはいっているせいもあるのだろう。こういう状態がつづくと発狂してしまうのではないかなどと考えながら帰った。

全身鳥肌ではあったが、家族には悟られぬよう何気ない顔をして帰宅した。

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