薬のせいで朝ものすごく起きづらいのと、日中あまりに眠すぎるので、
寝る前に飲む薬「エリミン錠5」を半分に割って飲んでみることにした。
これで明日すっきり起きられて、日中も眠くなければ言うことない。
ところが夜中にあることが起きた。失敗だった。
前にも書いたが妻と子供と三人で川の字に寝ている。
私が目が覚めたときに見た光景はこうだった。
寝ている妻と子供をかばうように覆いかぶさろうとしているところだった。
妻と子供を覗き込むような体勢でちょうど私の手が妻の体に触れるか触れないかぐらいのところだった。
なぜそうしているのかまったくわかならい。
どんな夢を見ていたのか、何をしようとしていたのか。
妻が気配で眼を覚ましたので「なんでもない、大丈夫」と言った。
本当は頭の中は混乱していて大丈夫どころではない。
子供も少し起きたらしく「うーん」と言って寝返りを打った。
「大丈夫だよ、ごめんね」などと体をさすってやると二人ともすぐに寝てしまった。
ここから先は私1人、恐怖感に苛まれて眠れない。
なぜだかわからないがいつものように背筋が凍る。全身に鳥肌が立つ。
何が起きたのかわからない。何をしようとしていたのかもわからない。
恐い夢を見て妻と子供をかばおうとしたのだろうか。
大声は出さなかったようである。
何の根拠も無く猛烈に恐い。
幽霊がでるかもしれない。泥棒が入ってくるかもしれない。誰かが窓の外から覗いているかもしれない、なんでも怖い。何か怖いことが起こりやしないか。
なんでこんなばかげた考えが頭から離れないのだろう。
真夏の夜に毛布にすっぽりくるまっていた。
明け方疲れて寝たらしい。
今日は土曜日なので10時ぐらいまで起こさないでくれたらしい。
朝起きたときは全くなんともない。昨夜の恐怖はまるで他人事のような感覚だ。
今朝妻に聞いてみたら、子供が寝返りを打って私を蹴りでもして起きたのだと思っているようだ。
心配させても仕方がないのでそういうことにしておいた。
やはり薬はちゃんと飲もう。